ただ自己満足のためだけにTOEFL120点とILETS 9.0を目指す、英語講師の手帖

大学受験英語、英語の資格試験、英文法などを中心に、英語に関する話を徒然なるままに書くブログです。
大手予備校や塾で大学受験英語を教えています。自分の納得できる指導を行うことを、モットーとしています。
英語の資格:TOEFL iBT 117、IELTS 8.0、TOEIC LR 990点、TOEIC SW 200/200、英検1級。
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受験英語

センター試験を解いてみました。ざっくりした所感を。

大問1(A):過去形のedの発音は基本なのですが、意外と盲点かも。
大問1(B):カタカナ語が多いですね。普段から音声を使った学習が求められています。

大問2(A):基本を問う良問が多い。
大問2(B):これも基本。
大問2(C):文法というより文脈で答えを選ぶ問題。問2の仮定法絡みの問題はやや悩むかも。

大問3(A):例年並みの難易度かと思われます。
大問3(B):登場人物多い。けど、そこまで難しくはないか。

大問4(A):ちゃんと読めていれば標準的。この辺りから、英語に読みなれていないと苦労する。
大問4(B):問2はもはや英語の問題というより注意力の問題では・・(笑)エプロンをコース代に含めてしまうとアウト。

大問5:タコみたいな宇宙人が来る話。reservationの言い換え問題は面白いと思います。去年と同じように、後半を読まないと、話の全体像が見えないような英文ですね。しかし、内容としてはどうなのかな・・・(笑)

大問6:まあ、簡単ですね。具体例が多いので内容は理解しやすいかと。

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ちなみに今年のタイムアタックは26分でした。

現行のセンター試験もあと数年で終了ですね。果たしてどうなることやら。。。

とりあえず東大の問題を解いてみました。
個人的な解答例と感想を書いてみます。(間違いがあればさりげなくご指摘頂けるとありがたいです)

◆全体的な感想
例年並み。読む量がやや増えたかも。詳しくは各予備校に任せましょう(笑)
まあ、しかし時間内に満点の解答を作るのは大変ですね。

◆1-(A)  
<解答例>
グローバル化により、仕事文化の違いは国ではなく職業や経済的地位で決まる傾向があるので、各国に対して文化的ステレオタイプを持つことはビジネスにおいて危険である。 (79字)
<感想>
内容は簡単なんですけどね。短時間で、内容をまとめるのは大変だと思います。
各予備校の解答が楽しみです。きっとより洗練された解答が出てくるはずです。

 ◆1-(B)
<解答>
ア violate    (1) b   (2) a   (3) d   (4) f   (5) c
<感想>
比較的解きやすいと思いますが、しっかりと全体の内容を読む必要があるでしょう。

◆2
解答は割愛しますが、(A)はかなり自由に書けそうですね。ただし、できれば「東大」特有の特徴について述べるのが良いと思います。
また、(B)は whatとwhyが問われているので、書く内容はある程度決められていますね。

◆3 リスニングは省略

◆4-(A) 
<解答>
(21) d (applying it to ...)    (22) b  (set to ...)    (23) d (that doesn't ...)   (24) e  (... years living ...) 
(25) e (... communicate with each other)
<感想>
(21)はeが嫌らしいですね。so very が誤りに見えそうですが、ちゃんと辞書に用例があります。
まあ、apply to A は「Aに応募する」とか「Aに当てはまる」という意味なので、不自然でしょう。
(24)は訂正方法が思いつかなそうですが、into は明らかに不自然ですね。
それ以外は極めて基本的な問題です。

◆4-(B) 
<解答例>
(ア)孤独は感情的な苦痛だけなく、身体的な苦痛をももたらすものであり、幼少期における保護者の暖かさを得られないことから生まれる感情である。その時期こそ、親の暖かさ(or 一人でいること?)が最も必要なのだ。

(イ)コーヒーを買いに行く途中で、偶然窓の外を見るということがなければ、私は壮大な雪景色に気付くことはできなかっただろう。

(ウ)我々は、自分自身から一人でいることの利点を奪ってしまっている。なぜなら、一人でいるために必要となる時間を、より利益につながるであろう方法で用いるべき資源であるとみなしているからである。

<感想>
訳が稚拙ですみません。意外と訳語の選択が難しいものが多いかもしれないですね。
(ア)の it の指示対象なのですが、単純に考えればもちろん warmth です。ただ・・・・being alone の可能性ってないですかね?ないか・・(笑)一応、本文の論旨としては「子ども時代にこそ、being aloneが大切だ」ということを言いたいのではないかと思いまして。

◆5 
<解答例>
(A) all   (B) 想定外のことが幼少期から頻繁に起こり続けていたので、そのようなことがむしろ当たり前になってしまったから。(B) Dorisを他人に紹介するとき、どのように紹介するのかが適切なのかが分からず、あいまいな説明になってしまうという状況。
(D) (26) a  (27) g  (28) j  (29) e  (30) c  (イ)c   (newではなくoldが正しい) (ウ) d 

<感想>
空所補充が若干難しいですね。as a result などいかにも飛びつきたくなる選択肢もあります。
第9段落で、since I was 'quite intelligent' とあるのですが・・・なぜ引用符。手紙の内容かな。

上記の内容はあくまで私個人の見解であり、所属組織との関連性は一切ございません。
ご意見やご指摘があれば、お待ちしております。
  

今年の法学部も紛糾している様子です。
問題はこちらから見ることができます。 

2/26日追追記分
2を選択:駿台
3を選択:城南
4を選択:代ゼミ、東進、河合

最初に書いた記事を消すのはフェアではないので残しておきますが(以下に恥さらし)、冷静に眺めると3は違いますね。やはり、本文の内容からmake a statement することはできません。(血迷いました)うーむ。

一方、4は明確に本文で述べられていると言えるのではないでしょうか?いかに追記を再掲します。
around children's TV programs という表現が、timing を示唆するのではないかという親切なご指摘がありました。確かに、「子供番組の周り」=「子供番組の前後」と解釈すると、「放映のタイミング」と読むことができますね。こう考えると、4番が本文の内容から考えうる最も適切な選択肢であるようにも思えてきます。しかし、around を見落とすとは、我ながら不覚!

さて、駿台は2を選択しています。
(2) In America Children consume unhealthhy foods because of TV commercials. 
が正解であろうとのことです。

Similar laws are needed in the United States という内容が段落末にあるのですが
「同様の法律が必要となるだろう」←「なぜならアメリカの子供はTVCMに悪影響を与えられているからだ」←「アメリカの子供はTVCMのせいで健康に悪いものを食べている」という論理でしょうか。


いずれにせよ、青本の解説が楽しみです。






*******************************************以前書いた恥さらしです**********************************************


<設問番号48   長文総合段落Jの内容一致問題>

Some European nations have led the way in imposing a greater degree of social responsibility on corporate advertisers. In 2007, Britain banned commercials for foods high in fat, salt, or sugar around children's TV programs. In 2006, Ireland had already imposed a similar ban. Their new code prohibits using celebrities or sports stars to promote junk foods to children. Similar laws are needed in the United States. 

3を選択:城南予備校
4を選択:代ゼミ、東進
駿台と河合はまだ解答を公表していません。紛糾しているのでしょうか。


さて・・・1と2は論外(そもそもアメリカの話をほとんどしていない)なので、3か4なのですが・・・

3. In some nations, a corporate sense of responsibility improved thanks to new TV commercial regulations. 
4. In some nations, the content and timing of TV commercials can be controlled by the authorities. 

まず3の選択肢は、「会社の社会的責任感が向上した」という意味ですね。うーん。本文に「向上」したかどうかを読み取れる内容ありますか・・・??

ところが、4の選択肢も怪しいんですよね。the contentは正しいですが、timingについては一切触れられていません。

まあ、つまり、答えは無し!!ってことですね!(笑)

というわけにもいかないので、一定の結論を出したいと思います。
どちらかというと、3ではないかと思います

理由その①
そもそも、選択肢4には明確に触れられていない内容がある(timingについて)。

理由その②
選択肢4の内容は、この段落の論旨に無関係。段落Jで述べたいことは、やはり会社に社会的責任感を負わせることの重要性だと思われます。

理由その③
「社会的責任感を負わせる」ことにより、各会社の「社会的責任感が向上する」という帰結は、一応考えうるものである。

という理由で3にしておきます。が、選択肢がびみょーーーーーーーーーーー極まりないですね。

★★★追記★★★
around children's TV programs という表現が、timing を示唆するのではないかという親切なご指摘がありました。確かに、「子供番組の周り」=「子供番組の前後」と解釈すると、「放映のタイミング」と読むことができますね。こう考えると、4番が本文の内容から考えうる最も適切な選択肢であるようにも思えてきます。しかし、around を見落とすとは、我ながら不覚!

前述の内容は、恥さらしということで、残しておきます(涙)


上記の内容はあくまで私個人の見解であり、所属組織との関連性は一切ございません。
ご意見やご指摘があれば、お待ちしております。

今回は、特に大手予備校で答えが割れている2問について検証します。

問題はこちら
から見れます。画質が良いので城南予備校さんからお借りしておいます。
ちなみに、大問1の作者名が Marc Etfoasses ですが、Market Forces をもじった名前ですね(笑)

<解答番号7>

2を選択:河合、東進、城南、早慶進学塾
4を選択:駿台、代ゼミ

Remote islands and mountain areas have their own special set of economic advantages and disadvantages. The national wage [  7  ] these, for no special economic reason, and only marginal gain. 

結論から申しますと、4の would ignore だと思います。
theseの指示対象は advantages and disadvantages でしょうか?いずれにせよ、本文では national wage を取り入れるべきかどうかについて議論しているので、まだ導入されていないわけであり、少なくとも「事実」を示す ignores ではないと思います(問題としてもあまりにも単純すぎる気が・・・)
おそらく、The national wage would ignore these (advantages and disadvantages if it were introduced) のような内容でしょう。

ところが、should ignore という選択肢も気になるんですよね。イギリス英語では、仮定法の would を should で表現する用法があります。
例:If anyone treated me like that, I should complain to the manager. (LDOCEより)

ということは、理論上3も正解になってしまうのでしょうか?すると、やはり答えは1・・??
うーん。いや、4でいきましょう!(笑)

<解答番号18>
2を選択:河合塾、代ゼミ、城南、早慶進学塾
3を選択:駿台
4を選択:東進

本文には直接述べられていない、unspoken assumption を選ぶ問題ですね。
私は2を選びました。今回はマジョリティですよ♪
⑦の Wouldn't it be fairer, however, to make employers properly reward work than to have the state hand out free money? という発言から、Employers (usually) do not properly reward work という内容を推測することが可能かと・・・

あと、1, 3, 4 は本文に述べられている、と思います。
1. A decent wage for those ... の英文
3. Companies can and should contribute to social welfare. の英文
4. Goverments everywhere waste considerable sums ... の英文


上記の内容はあくまで私個人の見解であり、所属組織との関連性は一切ございません。
ご意見やご指摘があれば、お待ちしております。


 

予備校により解答が割れることは多々あります。
今回は、以下の問題を検証します。

<2017年度 早稲田大学 文化構想学部 空欄22>

◆問題抜粋

Guttmann strongly believed in ensuring patients were as physically active as possible, firstly imposing on his staff a routine of turning patients regularly to avoid bedsores, and then encouraging the use of physiotherapy and patient participation in sport. This had two benefits: it counteracted some of the physical symptoms of prolonged confinement to bed, but perhaps more importantly, helped patients feel less isolated and depressed by their changed circumstances. Sport allowed social interaction and a sense of personal achievement, and to some extent, a return to normality. 

22. For patients, participation in sport was helpful because

(a)     it diverted attention from their injuries.

(b)     it improved their rapport with medical staff.

(c)     it showed the world what they could achieve.

(d)     the experience of competition boosted self-esteem. 

 
◆各予備校の解答(2/16現在)
(a)を選択:駿台予備校、城南予備校
(d)を選択: 河合塾、東進ハイスクール、増田塾、早稲田予備校

◆考察
私は aかdで迷いました。各予備校の解答を確認すると案の定、割れています。
解答の根拠は、"helped patients feel less isolated and depressed by their changed circumstances. Sport allowed social interaction and a sense of personal achievement, and to some extent, a return to normality" であることは間違いありません。

(d)を選ぶ予備校が多いですが、a sense of personal achievement を解答の根拠にしているものだと思われます。確かに、self-esteem は a sense of personal achievement の言い換えなのですが、competition(競争)は、sport の言い換えとして適切なのか否かが、個人的には不安です。

(a)は直接的な記述がないように思えますが、"perhaps more importantly, helped patients feel less isolated and depressed by their changed circumstances" の部分から適切に導き出すことができるのではないでしょうか。「患者の変化した環境(=怪我)による孤独や憂鬱という気持ちを低下させるのに役立つ」ということは、「患者が怪我から気をそらす」と読み変えることができるかと・・・

ということで、個人的には (a) を選択したいと思っています。
ちなみに、rapport は難しい単語ですね。ラポール形成のラポールですが、まあ高校生には難易度の高い単語であることは間違いないでしょう。

◆追記
複数名のネイティブ・英語が堪能なノンネイティブの意見を聞いたところ、全員 (a) を選択していました。
 

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